アラフォー&アラフィフ夫婦、ローコストで家を建てる。

平凡な中年カップルが、低予算で家を建て、結婚するまでの道のりを記録していきます。目指すは総額1500~1700万円! ローコストHMで注文住宅を考えている方の参考になれば幸いです。

1700万円(総額)の壁を越え、アエラホームで契約へ!

 この夏、何度も通った住宅展示場の中のアエラホームで、いよいよ決戦の時。ほんと、もう戦にいくような心境ですよ。女形のようにな物腰の営業担当さんと、知的眼鏡の店長さんのお2人がいつものように出迎えてくれましたが、なんとなく目を見れません^^;

席につくとさっそく、最新の間取り図を広げながら営業さんが説明をしてくれました。前回こちらがお願いした修正点は、①収納が少ないので、夫婦それぞれのクローゼットが欲しい。②将来の親用の居室を独立型(リビングを通らなくても玄関やトイレやお風呂に行けるように)にして欲しい。③小屋裏収納を作ってもらったが、狭くて天井も90cmしかなかったので、広くして高さもぎりぎり(1,4m)までにして欲しい。大きくはこの3つ。

まず、①はクリア。②もクリア、③もクリア。なんだけどね。うーん、うーん、デッドスペースが多いなー。

夫(仮)「すごい、予想をはるかに越える良い間取りですね!」

営業さん「設計士が痩せる思いで頑張ったんですよー(笑)」※ちょっと太った方なので

妻(仮)「…………………」※妻(仮)は嘘が下手なため、取り繕えません

営業さん「そして予算ですが、こうなりました」

見積書には、1700万円台半ばの額。うーんやっぱりそうだよね。だいぶ削ってもらったけど、1700万円の壁はやはり大きい。ただ、アスベスト問題は、トタン屋根の写真を見せて「ほぼ使われていない」と判断していただき、万が一解体して使われていても、価格は上乗せしないとのことで、それはありがたい。

営業さん「いかがですか? もしも1700万円以内に抑えたら、決めていただいたくことはできますか?」

ん?それって抑えてくれるってこと?? でもとりあえずこの間取りだと厳しいかなぁ。。

夫(仮)「(3ケ所ほどあるデッドスペースを指して)このスペースがもったいないかな~」

妻(仮)「うんうん、うんうん(ここぞとばかりに禿同)」

夫(仮)「廊下をもっと短くして、あと階段下のスペースも壁に挟まれていて使えないので、生かせないですかね?」

営業さん「この壁は、耐力壁になっているので、必要なんですよね」

 もはやここまでか。さんざん手直ししてもらって心苦しいけど、お断りかな・・・。そんなムードが夫婦(仮)の間に漂った次の瞬間、今まで口を閉ざしていた店長さんの一言が、ミラクルを起こしたのです!

店長さん「トイレのドアを、洗面所から入るようにすれば、廊下が短くなりますね」

夫婦(仮)「(おや?)」

「あと、耐力壁をもし移動できるなら、ここの壁を取って、リビングのドアを移動させて、ああして、こうして、こうすれば…」

夫婦(仮)「いい…、いい…!、いい…!!、すごくいいーー!!!」(だんだん声高に)

 部屋の空気がみるみる変わる瞬間というのが、本当にあるんですね。灰色の雲が立ち込める部屋に光がパーッと差し込んだように、妻(仮)には見えました。早まる動悸を抑えられません。普段あまり口を開かない店長……ナイス! ちょっとした変更で、間取りがこんなによくなるんだ! でも、頭の中で変更を想像するだけじゃ、イメージがわきづらいかな。

営業さん「耐震壁を確認しつつ、間取りを書き直してきます!」と、風のように部屋を出て行きました。ビューン。

なんだか希望が見えてきたかな!? しばしの休憩タイムを取り、新たな間取り図ができたところで、打ち合わせ再開です。その間取り図が、なんと史上最高にいい間取り! 耐震壁をうまく移動でき、デッドスペースが一切なくなり、リビングがぐぐっと開放的になりました。

夫(仮)「いいですね!」

妻(仮)「すごい! 全然こっちの方がいい~!!」※妻(仮)は嘘がつけません

 この間取りの家に住みたい!今までで一番、強くそう思いました。あとは予算の問題です。私たち夫婦(仮)は、「どんなにいい間取りがでてきても、1700万円を超えるなら諦めよう」そう判断基準を設定していて、事前にそれはやんわりと伝えてはいました。

営業さん「どうでしょうか。これで1700万円までに抑えたら、今日決めていただけますか?」

夫(仮)「(厳粛な顔で)しばしシンキングタイムをいただきたい」

妻(仮)「………(うつむいてニヤニヤ)」※取り繕えないのです・・・。

2人きりなるやいなや、「どう?」「いいよね?」「いいよいいよ!」「いっちゃう?」「いっちゃお!」と、アエラホームに確定! アイダで想定していた1500万円に比べると、ちょっとローンが大変だけど、こんな神間取り&予算譲歩をされてしまったら、もう身を委ねるしかありません。よくよく考えると、発電システムで光熱費がかからないから、長期的にはコスパもいいわけだし。ということで、その日の内に契約を交わし、正味4時間の長い長い打ち合わせが、無事終了しました。外に出ると、すっかり日が暮れて夜に。心地よい疲労と達成感、高揚感で、体がふわふわしています。これでようやく、我が家の家づくりがスタートします。

*補足:裏話としては、途中で営業さんが「1700万以内に値下げしていいかどうか」を、本社に電話してくる、という一幕がありました。無事OKが出たとのことでしたが、それって本当に電話したのかな!? 我々が1700万以内なら契約する可能性が高い、ということは最初から分かっていたので、この一連のやり取りは、想定内だったのかもしれませんね。しかし、結果的に納得のいく金額で契約できたし、全てを不安に思って疑ってかかっていたら先へは進めません。「絶対嫌だ、おかしい」と思うこと以外は相手を信じて、施主とHMはうんめい共同体としてやっていくしかありませんね。今日の悟りでした。