アラフォー&アラフィフ夫婦、ローコストで家を建てる。

平凡な中年カップルが、低予算で家を建て、結婚するまでの道のりを記録していきます。目指すは総額1500~1700万円! ローコストHMで注文住宅を考えている方の参考になれば幸いです。

ハウスメーカーめぐりを振り返って①(モクハウス)

 前回、アエラホームで契約した話を書きましたが、そこに至るまで3ヶ月ほどかかり、相当悩みました。これまでの経緯を少し振り返ってみます。

まず家を建て替えるにあたり、我々夫婦(仮)の最初の予算は、総額1000万円でした。(今考えると、なんて無知で世間知らず・・・)。ローコストハウスメーカーをネット検索して、最初に見つけたのがポラスグループのモクハウス。「990万円からの注文住宅」と、はっきり価格を謳っており、さらにキャンペーンで「先着30棟が770万円から」と書いてあるではないですか!ホームページで見る家のデザインも、とってもおしゃれ。「これだ!」と思って、さっそくショールームに予約をして相談に行きました。この時私たちは、770万円ないし990万円ポッキリで新築が手に入るものとは、さすがに思っていませんでしたが、プラスαでかかる費用はたいしたことないだろうと考えていました。「770万円の家なら、税金とか付帯工事とか色々込みで1000万円ちょいで建てられるかね~」なんて、のんきに話しておりました。

ところがポラスで話を聞くと、建物本体価格(770万円ないし990万円税抜き)以外に、地盤改良費(地盤を調査して良くないと改良工事費がかかる)、現在の家の解体費、足場代、産業廃きブツ処理、外構費(エントランスとか駐車場など家の周り)、電気やガス、給排水工事費用、さらに申請費や保険代などなど、本当にさまざまな費用がかかることを、初めて知ったのです。これらが積もり積もったざっくりの見積りは…なんと1500万円ちょいくらい! しかもこの見積もりは、標準の間取りプランをそのまま適用させた最安値であり、間取り変更ほか、階段の段数や窓を増やしたいとか、アレンジ工事をすると、価格がどんどんプラスされていくのです。さらに地盤改良費や解体費用は、工事してみないといくらかかるかわからない(見積もりより高額になる可能性も高い)とのこと。特に解体費は、アスベストが出てしまうと、ぐっと増えてしまうという…。『建て替えは最低でも総額1500万円以上かかる』という現実は、私たち2人の予算範囲を大きく超えていました…。

しょんぼりしながら帰路についた2人の間で浮上したのが、「リノベーション」という選択肢です。リフォーム会社の中でも名のある住友不動産の新築そっくりさんにも、相談しに行くことにしました。

 

*モクハウス、今振り返って他と比較してみると、なかなかお手頃でよかったなと思います。ここのポイントは、天井が高いところ。普通の木造住宅は2.4m位ですが、こちらは2.7mだから、狭小住宅でも開放感がでます。あと耐震性にもかなりこだわっていて、ビデオを見せてもらいました。デメリット的なものとしては、自由設計ではなく、“プラン限定のセレクト住宅”なところ。人気の高い間取りだけを集めていて、そこから選ぶので、まあそれがローコストにできる理由の一つにもなるんですけどね。決められたプランでも、間取りをアレンジしたり、オプションを付けたりはできます。そして外観も内装もどれもオシャレ。センスに自信がなくデザインにこだわりがない方や、自分で色々決めるのが面倒な方には、逆に楽で向いているかもしれませんね。私たちも、センスがなくて面倒くさがりやなので、今思えばモクハウスで作っても全然よかったなと思いますが、そこはやっぱり、見て回る順番とか、担当者さんとの相性などで、ご縁がなかったようです。

1700万円(総額)の壁を越え、アエラホームで契約へ!

 この夏、何度も通った住宅展示場の中のアエラホームで、いよいよ決戦の時。ほんと、もう戦にいくような心境ですよ。女形のようにな物腰の営業担当さんと、知的眼鏡の店長さんのお2人がいつものように出迎えてくれましたが、なんとなく目を見れません^^;

席につくとさっそく、最新の間取り図を広げながら営業さんが説明をしてくれました。前回こちらがお願いした修正点は、①収納が少ないので、夫婦それぞれのクローゼットが欲しい。②将来の親用の居室を独立型(リビングを通らなくても玄関やトイレやお風呂に行けるように)にして欲しい。③小屋裏収納を作ってもらったが、狭くて天井も90cmしかなかったので、広くして高さもぎりぎり(1,4m)までにして欲しい。大きくはこの3つ。

まず、①はクリア。②もクリア、③もクリア。なんだけどね。うーん、うーん、デッドスペースが多いなー。

夫(仮)「すごい、予想をはるかに越える良い間取りですね!」

営業さん「設計士が痩せる思いで頑張ったんですよー(笑)」※ちょっと太った方なので

妻(仮)「…………………」※妻(仮)は嘘が下手なため、取り繕えません

営業さん「そして予算ですが、こうなりました」

見積書には、1700万円台半ばの額。うーんやっぱりそうだよね。だいぶ削ってもらったけど、1700万円の壁はやはり大きい。ただ、アスベスト問題は、トタン屋根の写真を見せて「ほぼ使われていない」と判断していただき、万が一解体して使われていても、価格は上乗せしないとのことで、それはありがたい。

営業さん「いかがですか? もしも1700万円以内に抑えたら、決めていただいたくことはできますか?」

ん?それって抑えてくれるってこと?? でもとりあえずこの間取りだと厳しいかなぁ。。

夫(仮)「(3ケ所ほどあるデッドスペースを指して)このスペースがもったいないかな~」

妻(仮)「うんうん、うんうん(ここぞとばかりに禿同)」

夫(仮)「廊下をもっと短くして、あと階段下のスペースも壁に挟まれていて使えないので、生かせないですかね?」

営業さん「この壁は、耐力壁になっているので、必要なんですよね」

 もはやここまでか。さんざん手直ししてもらって心苦しいけど、お断りかな・・・。そんなムードが夫婦(仮)の間に漂った次の瞬間、今まで口を閉ざしていた店長さんの一言が、ミラクルを起こしたのです!

店長さん「トイレのドアを、洗面所から入るようにすれば、廊下が短くなりますね」

夫婦(仮)「(おや?)」

「あと、耐力壁をもし移動できるなら、ここの壁を取って、リビングのドアを移動させて、ああして、こうして、こうすれば…」

夫婦(仮)「いい…、いい…!、いい…!!、すごくいいーー!!!」(だんだん声高に)

 部屋の空気がみるみる変わる瞬間というのが、本当にあるんですね。灰色の雲が立ち込める部屋に光がパーッと差し込んだように、妻(仮)には見えました。早まる動悸を抑えられません。普段あまり口を開かない店長……ナイス! ちょっとした変更で、間取りがこんなによくなるんだ! でも、頭の中で変更を想像するだけじゃ、イメージがわきづらいかな。

営業さん「耐震壁を確認しつつ、間取りを書き直してきます!」と、風のように部屋を出て行きました。ビューン。

なんだか希望が見えてきたかな!? しばしの休憩タイムを取り、新たな間取り図ができたところで、打ち合わせ再開です。その間取り図が、なんと史上最高にいい間取り! 耐震壁をうまく移動でき、デッドスペースが一切なくなり、リビングがぐぐっと開放的になりました。

夫(仮)「いいですね!」

妻(仮)「すごい! 全然こっちの方がいい~!!」※妻(仮)は嘘がつけません

 この間取りの家に住みたい!今までで一番、強くそう思いました。あとは予算の問題です。私たち夫婦(仮)は、「どんなにいい間取りがでてきても、1700万円を超えるなら諦めよう」そう判断基準を設定していて、事前にそれはやんわりと伝えてはいました。

営業さん「どうでしょうか。これで1700万円までに抑えたら、今日決めていただけますか?」

夫(仮)「(厳粛な顔で)しばしシンキングタイムをいただきたい」

妻(仮)「………(うつむいてニヤニヤ)」※取り繕えないのです・・・。

2人きりなるやいなや、「どう?」「いいよね?」「いいよいいよ!」「いっちゃう?」「いっちゃお!」と、アエラホームに確定! アイダで想定していた1500万円に比べると、ちょっとローンが大変だけど、こんな神間取り&予算譲歩をされてしまったら、もう身を委ねるしかありません。よくよく考えると、発電システムで光熱費がかからないから、長期的にはコスパもいいわけだし。ということで、その日の内に契約を交わし、正味4時間の長い長い打ち合わせが、無事終了しました。外に出ると、すっかり日が暮れて夜に。心地よい疲労と達成感、高揚感で、体がふわふわしています。これでようやく、我が家の家づくりがスタートします。

*補足:裏話としては、途中で営業さんが「1700万以内に値下げしていいかどうか」を、本社に電話してくる、という一幕がありました。無事OKが出たとのことでしたが、それって本当に電話したのかな!? 我々が1700万以内なら契約する可能性が高い、ということは最初から分かっていたので、この一連のやり取りは、想定内だったのかもしれませんね。しかし、結果的に納得のいく金額で契約できたし、全てを不安に思って疑ってかかっていたら先へは進めません。「絶対嫌だ、おかしい」と思うこと以外は相手を信じて、施主とHMはうんめい共同体としてやっていくしかありませんね。今日の悟りでした。

 

[家ブログ始めました] アイダ設計vsアエラホームどっちで建てる? 決定前夜

 家作りの記録として、ブログを開設いたしました!

この夏3ヶ月間に渡り、ローコストハウスメーカーで新築に建て替えをするか、フルリフォームするか検討を重ねてきた我が家(築50年近い老朽化した木造2階建て、夫(仮)の持ち家です)。最終的に建て替えることに決め、アイダ設計とアエラホームの2社に絞り、どちらにするかの決断を、明日のアエラとの打ち合わせで決めないといけなくなりました。なぜ明日なのかというと、8月は時期的に契約者が少ないので、お値段などを優遇しやすいそうなんです。前回アエラに行った時に、「次回の打ち合わせで決めてくださいね」と笑顔でプレッシャーをかけられました^^;

 

それぞれのメリットをまとめてみました。

●アイダは、価格がとにかく安い(税込み総額1500万以下で抑えられそう)ことと、間取りの良さが魅力。土地が狭い上に、建ぺい率60%、容せき率80%、2階建てまでしか建てられない低層住宅エリアという四重苦の我が家・・・。将来的には、親を受け入れられるような体制も整えておきたいし、妻(仮)は家で仕事をするので、小さくても仕事部屋が欲しい。延べ面積は最大で62平米。さて、どうする!? そんな無理難題を、若くて優秀な営業さんは、素晴らしい間取り提案で解決してくれました。狭い面積を最大限有効に生かしつつ、容せき率に入らない屋根裏収納が3畳近く、寝室と一体化したような広いベランダ。我々夫婦(仮)は、すっかりその間取りにほれ込んでいます。懸念事項としては、ネットで見るとアイダは悪評ばかり書かれていること…だったのですが、提案力が高く、質問にも即答してくれる営業さんと接し、不安はだいぶ解消されました。

 ●アエラホームは、外張り断熱の快適さ(夏は涼しく冬は暖かい)や、長期優良住宅に対応している性能面での安心感、そして今ならキャンペーンで太陽光の発電システムが無料!(オール電化で光熱費があまりかからない)。さらにエアコン1台分や照明などのサービスもあり、太陽光発電と合わせて150万以上相当がついてくる! ただし、現時点では総額1900万近い見積もりが出ております。間取りも、あと一歩といったところ。予算が許して間取りがもっと良くなれば、アエラにしたいところですが、夫(仮)アラフィフ、妻(仮)アラフォーと、お互い若くないので^^;、1015年でローンを完済したい! ということで、とにかく低予算に抑えることの方が優先。現時点では、どちらに決めるか55分といった所。どうなるのか、自分でも全く予想がつきません。

 

前回の打ち合わせで、アエラには、予算を削るための提案をお願いしました。付帯設備を削ったり(可動棚をつけたかったけどやめたり)、外構を駐車場のみにしたり、パラペットをなくしたり。焼け石に水かもしれませんが、チリツモで価格に反映されるかな・・・!?

 

そして、予算を大きく左右しそうなのが、解体費のアスベスト問題です。

夫(仮)の家は築50年近い木造住宅のため、アスベストを使っている可能性がとても高く、その場合解体費が倍近くなると、アイダから言われていたのです。現状、解体費の見積もりが2社ともに100万前後だから、もしアスベストだと200万近くなる!? アイダには、アスベストかどうかは実際に解体をしてみないとわからないと言われ、これが大きなネックに。

 

アエラの営業さんに相談してみると、

「木造住宅の場合、アスベストを使用していたとしても基本的に屋根だけですよ。屋根も、見れば、使っているかどうかだいたいわかります」とのこと。ほ、ほんとに~!? 解体してみて「やっぱり本体もアスベストでましたー!」なんてやだよー。

とりあえず明日の打ち合わせに行く前に屋根を撮影して、写真を見てもらうことになりました。

 

明日の最終打ち合わせを控え、アエラホームに決めるか否かのボーダーラインを2人で決めておきました。見積もり総額1700万円以内で、間取りが良ければアエラに。1700万円を少しでも越えるなら、良い間取りが出てもアイダにしよう。

ということで、果たしてどっちになるのか、ドキドキです。